黒留袖☆結婚式


秋晴れの大安の日、甥御さまのご結婚式に出席されるというお客様がお見えになりました。
お嫁入りの時に仕立てていただいたという黒の留袖と袋帯をお召しになりました。
黒留袖は、既婚女性の第一礼装で、結婚式などの祝儀に用いられます。
極上の漆黒地に染め上げられた着物の裾一面には、刺繍を多用した優美な扇の意匠が描かれています。
帯は、こちらも扇の文様があしらわれた錦織の袋帯。
扇面の文様は、要から広がることから末広がりとも呼ばれ、慶事にふさわしい文様の一つとして使われています。
帯揚や帯締、半襟、長襦袢は白で統一します。
末広(扇子)も重要なアイテムの一つで、黒留袖には、黒骨、金銀扇面の扇子を選びます。
お目出度い日の装いとして、格調高い気品を漂わせてくれることでしょう。